単純な図

*1

左図が批判批判者で、右図は批判者。大きな社会の人間関係のなかで、情報をどのように扱うか、を図示してる。*2

赤も緑も、情報の集まりです。赤い領域と緑の領域とで、性質が違ってる。赤い領域は個人の主観情報を示してる。緑は客観情報。
赤いところには必ず、その情報を所有してる人がいる*3。客観情報は、中身に人がいてもいなくてもいい。

左の図では、「科学」は赤い領域のうち、一つだけ。赤い科学は、「科学の方法を使って自然界を認識している人たちの主観事実*4」の意味。
右の図では、「科学」は緑色の領域すべて。狭い意味では、赤い領域を含まない緑色だけの大きいのをさす。緑色の科学は「事実と見なす情報の集まり」の意味。

右図の上にある大きな緑色の「科学」は、すべての人の間で共有された情報。立派な図書館みたいなもの。
左図の赤い領域はそれぞれがバラバラで、共有されてない。赤い「科学」は、他の赤の領域とは無関係に存在してる。

「科学は特定個人の意思がどうあれ、いついかなるときも他者と共有せざるをえない」と見なしてるのが批判者。「科学は個人個人が自由に使ったり、使わなかったりできる」「科学は自分以外の他人の意見の一種である」「科学は学校と本屋で売られている」と見なしてるのが批判批判者。

右の批判者の図では、「確認された科学的事実」は大きな緑色の一部になって、一般市民全員で使ってる。しかし左側の批判批判者の図では、「確認された科学的事実」は「科学者」の中だけで使われる。

*1:私ひとりで勝手に作って、「CP属性モデル」と名付けてる。

*2:話を簡単にするために、極端に単純な例だけ描いてる。現実はもっと複雑で面倒くさいはず。

*3:主観事実だから。

*4:こういう肝心なところで用語の詳細説明もせず済ませる態度が「大雑把」なのだ。