筆記試験と技能試験の細々としたこと

筆記試験では私物が出せない

試験中は、余計なものは机上に出せません。ペンケースもだめ。シャープペンシルの芯のケースもだめ。ポケットティッシュが入ったビニール袋もだめです。
プラスチック消しゴムも、ケースから出してむき出しのほうが無難かもしんないです。そこまで試験監督さんは言ってたかどうか、覚えてませんけど。

鉛筆? シャープペンシル

シャープペンシルの芯ではマークシートの読み取り機械が読み取れない、鉛筆にしろ」とか噂も聞いたけれど、受験案内にはシャープペンシルと書いてあることだし、電工試験はシャープペンで構わなかったんだと思います。私は普通のHBのシャープペンシルで受験しました。いちおう0.9mmと1.3mmのマークシート用シャープも持って行きましたが、要らんかった。0.5mmのHBだけで十分です。
前述の通り、シャープの芯ケースは出せませんから、芯を持ってくより、芯を入れた0.5mmのシャーペンを2本か3本は持ってったほうがよさげです。
筆記試験の問題用紙は大きくて、B3サイズの二つ折です。狭い机でバサバサやってると、シャーペンの芯は落とします。
昨年の一種の筆記試験のときは、私の後ろの机の人がシャーペンの芯を落っことしてバラ撒いてました。


当然だけど、シャーペンの芯は黒です。色鉛筆は駄目だと思う。

筆記試験の計算問題は捨てる? 捨てない?

計算問題は、(全部は)捨てないほうがいいです。
もし、計算問題を丸ごと捨ててしまうと、たとえば50問中7問とか捨てることになってしまい、残り43分の30だから、70%の正解率が必要になっちゃいます。70%って、暗記問題が多いとキツいです。

私が勧めるのは、直流のオームの法則の入門部分だけは、使えるようにしておくこと。電工試験の申し込みをする前に。
二種電工試験では、直流だけでけっこう解けます。残念ながら電工試験に落ちても、オームの法則は他で使えるはずで、無駄にならない。
どうしても計算問題をあきらめるのなら、三相交流は後回しにする、程度にして、全部は捨てないほうがいいです。

参考書は、電工試験の参考書だと試験対策が最優先になってて、かえって入門には適さない気がする。電子工作の入門書のほうが丁寧かもしれない。電子回路入門書だと力率や三相交流は書いてなかったりしますが、オームの法則は当然、同じなので。

筆記試験は最後まで受ける

みんな途中退場しすぎ。
一種の筆記試験、私が受けてた部屋で最後まで残ってたのは私だけって何だよ。試験監督の人、私ひとりのために終了説明やってたぞ。

時間がある限り、二回でも三回でも見直したほうがいいです。計算問題も正直に筆算と検算したほうがいい。
試験は現場と違って数字が出来すぎてるから、ついつい暗算で済ませがちなんだけど、暗算は間違えます。筆算してれば間違えません。図面も馬鹿正直に書きましょう。私はそれで三相モータの逆回転問題でミスに気付けました。

技能試験の筆記用具

技能試験もマークシート等にHBの鉛筆が必要です。問題は試験中に複線図を書く筆記用具で……。


3DSのタッチペンを作ったときに買ったボールペンを流用してます。ぺんてるjCLUB(ジェイクラブ)AB5-Cに、ゼブラのプレフィールの替え芯を入れてます。色は緑と赤、インクはエマルジョンの0.7mm、EK-0.7です。
ぺんてるのジェイクラブは、通常は油性インクの黒と赤です。これを、3DSのページに書いてあるように、パイロットBSRFの互換芯を使って、インクと色を変更しました。シャープペンシル部分は通常のまま、0.5mmのHB。
こうすると、一本のペンで鉛筆と、赤と緑が使えて、しかも回転式です。回転式はスライドノック式と比べて、手袋をしていても確実にペンの切り替えができる利点があります。

多色ボールペンが一般的かもしれないですが、黒はボールペンよりシャープペンのほうが便利です。シャープペンシルなら筆圧で濃淡つけられます。
色については難しいですが、私は自分ルールで決めました。緑は接地側やそれに類する部分、赤は非接地側、またはプラスと見なせる側。
三相交流になると面倒になりますけれど、接地側の緑だけでも書くと見通しが良いです。回転式のボールペンを諦めれば色ボールペンを三色使えますが、そこまで色分けする必要は感じませんでした。写真は三菱のジェットストリームマルチ3&1(MSXE4-600-07)を、赤緑青に入れ替えたもの。


カスタマイズペンは、シャープと手袋作業を考えると、かなり絞られると思う。
パイロットのハイテックCコレトや三菱のスタイルフィット、ゼブラのプレフィールにぺんてるのスリッチーズにアイプラス…と色々ありますけれど、シャープがペントップのノックで出せなかったり、芯が折れやすいものもあると聞きますし、試験で使うにはちと難しいかも。
ぺんてるジェイクラブなら、回転式の切り替えで、シャープペンシルが作りつけでトラブルなく動作して、ペントップをノックして芯が出せます。替え芯も、BSRF互換芯から選べます。
こういう商品って、あんまり無いです。他に候補にしたのは三菱のビーズクリップターン、ゼブラのSKシャーボ+1あたりです。どれも購入してないんで、互換芯が使えるかどうかは分かりません。
商品カタログ見る限りだと、三菱の2本はS-7Lで、BSRF互換芯が使える可能性ありです。ゼブラのはSK-0.7で、BSRF芯より長さが短い。BSRF芯はそのままでは使えません。




↓平成25年度 二種 4

↓平成25年度 二種 5

平成26年度 一種 2

平成26年度 一種 3


複線図はこんなやり方してます。
電線相互を接続する接続点は普通、黒丸(●)だが、●は意外に手間がかかるし、見落としやすい。私は白丸(○)で囲って、電線数を数字で入れてます。こうすると、特に差込型コネクタの支給数と照らし合わせて配線ミスのチェックができます。リングスリーブ圧着でも便利です。
緑は接地側電線で、辿ると接地線に行き着く線。赤は非接地側、またはプラス。これは例えば、一般の住宅でブレーカーを上げてるとき、常に充電されてるケーブルに色がついている、ということ。電工でいう展開接続図では上下の非接地側・接地側電線の部分になる。
配線上の三角矢印は、スイッチ通って負荷に繋がる線です。スイッチを入れたり切ったりすると、充電されたり切断されたりするライン。展開接続図では、非接地側電線から接地側への縦のライン。

電子回路の回路図にたとえると、緑に塗った接地側電線はGNDライン、赤は電源ラインです。電子回路に馴染みのある人には分かりやすい方法かと思うけど、どうだろう。