切って繋いでクロス

クロスケーブルってどうやって作るん?

こっち方面は、私にゃさっぱり分かんない。
サンワサプライを見てみたが。専用のケーブルにコネクタを取り付けるだけでケーブルを作れるんだろか。クロスなら配線を変える?
サンワサプライ製品の結線図と、Wikipediaを見比べて。
8本中4本(ツイストペア2組)だけバッテンにして残り4本は平行線でいいって話も聞くけれど、いちおう8本の配線、ぜんぶサンワサプライの製品広告に書いてあるように、バッテンの結線でつなぎ直すことにした。

  • 1番と3番をつなぐ
  • 2番と6番
  • 4番7番
  • 5と8

ってな感じで、つなぐと。信号線のツイストペアを維持して。
ケーブル自作用の製品は、ケーブルとコネクタはLANの仕様に合わせて、電気的性能も、色と信号の関係も、完全に管理されてるはず。んだから、色と端子番号を合わせりゃいいと。
しかし、市販の完成品LANケーブルを流用するんなら、親切に作られてるとは限らん。そもそも色分けされてる保証はないだろうし、ツイストペアされてないかもしんない。

……なんか、どんな信号が流れてるのか何にも知らんでケーブル作ってる自分が奇妙に思えて、しょうがないんだけど。ハンダ付けもしないでケーブルを作れるみたいだし……手軽なんだか難しいんだか分かんない世界だ……。

コネクタが分解できないからケーブルをぶった切る

LANケーブルの自作方法の解説を見ると、コネクタにケーブルをつないで専用工具でガチャン、ということをやってる。
*1
んだけど、市販の完成品LANケーブルのコネクタが、分解して再利用できる構造なわけもなく。
このケーブルを流用するなら、方法は二つ。

  1. コネクタの一つを短く切り落として、別に購入したLANコネクタをくっつける。
  2. ケーブルの途中で真っ二つに切断して、途中で配線を入れ替える。

今回は、切って繋いだ。新規にコネクタ買ったほうが良いとは思うけど。

ツイストペアを維持したほうがいいはず

1番と2番がねじり合わせたペアだから、ケーブル2本がネジリ状態になって、ケーブルをまとめてる外皮の中に入ってる。んだから、ケーブルを途中でぶった切って繋ぐようなときには、ツイストペアのねじってる部分を維持すべきで。そして、つなぎ合わせた先でも同じペアでツイストしてなきゃなんない、はず。
ケーブルの半分では1番の信号と2番の信号がツイストになってるが、つなぎ合わせた残り半分のケーブルでは1番の信号と4番の信号がツイストになっちゃった、というのはダメだと思う。たぶん、きっと。
まぁ、今回はコネクタとケーブルとの接続は弄らないから、大丈夫だろ、きっと……。

切る、剥く、縁る、繋ぐ、塞ぐ


2メートルのケーブルのうち、50センチ-1メートル50センチくらいのところで切って。


剥いて。


こんな感じのより線。


いちばん外側に太い熱収縮チューブを通し、細い熱収縮チューブも通してから、1番(白橙ストライプ)と、もう片方の3番(白緑ストライプ)をハンダ付け。ケーブルの色で判断するんじゃなくて、テスターで確認してから。LANケーブルのテスタじゃなくて、電子回路のマルチメータのほうのテスタ。
ハンダ付けしてから、細い熱収縮チューブで絶縁。テスタで再度、LANコネクタ-LANコネクタ間を導通確認。


同じ作業を8本のケーブルぜんぶでやる。
細い熱収縮チューブを通すためには、ある程度の長さまで白い外皮を剥かなきゃなんないのだけど、長く剥くのは片方だけでもよかったな。


全体を、太い熱収縮チューブでまとめる。
ダイソーで買った熱収縮チューブなんだけど、やっぱり太すぎた。


このあと、テスターで導通と絶縁の確認。
導通確認より、絶縁確認のほうが大事な気がする。一方の1番ともう一方の3番が導通してゼロオームになってることだけ確認するんじゃなくて、繋がっちゃいけないケーブルが繋がっていないかどうかの確認。たとえば1番と、同じコネクタの間での2から8番。もう一方の3番以外、1,2,4,5,6,7,8番。これらが無限大オームになってるかどうか。一つずつテスタ棒あてて、調べておく。さらに、ハンダ付けした辺りを軽く手で揉んでから、もう一回テスターを当てて、断線や混線がないか調べる。
こういうのって、配線がムチャクチャになったらどうなるんだろう。パソコンが一時的に動かないってだけで済めばいいのだけど。
LANケーブルをケチって、パソコン壊したくはねーし。

できた?

できた、のかなぁ。
2台のパソコンを、作ったクロスケーブルで直結したら、ファイルの受け渡しはできたけど*2

作るより買ったほうがいい

「105円でLANクロスケーブルが手に入る」かといえば、かなり微妙…。
普通に市販のクロスケーブルを買ってもそんなに高いわけじゃないからなぁ。買ったほうがいいんじゃないかなー。
パソコンまわりに、途中でぶった切ったケーブルなんて使っちゃいられんと思う。トラブルが起きたとき、真っ先に自作ケーブルの故障を疑うことになっちゃうから。
ケーブルの電気的性能を測定もできてないし、ケーブルの曲げや引っ張りに耐えられるかも、分かんない。

*1:あまりにもコネクタから取り外しにくいんで、カッターナイフで半分切っちゃった。

*2:「クロスのLANケーブルを作れた」ってことと、「自作ケーブルでパソコン2台を直結したらファイルの受け渡しが数回できた」ってこととは完全に別なわけでしょ。たとえば、なんか「8本の線のうち4本だけしか使ってない」なんて話を聞いたけど、それは逆に言うたら「8本のうち4本の配線が間違って繋がっていても、ケーブルを使ってみてもミスに気付けない」ってこと。使ってない4本が断線してるならともかく、変な繋がり方していてパソコンを壊さないって保証はないわけ。
「ファイルの受け渡しをしたい。そのためにクロスケーブルを作った。実際にやってみたらできた」としても。だからといって、「だからクロスケーブルが作れましたよワーイ」にはなんないのだ。クロスケーブルの機能の一部を持った欠陥品ケーブルを作っちゃっただけ、なのかもしんない。「やってみたらできた」は確認にはなんないんすよ。